おいしかった国産大豆100%の豆腐

〜群馬県片品村の「尾瀬ドーフ」を訪ねて〜

                  グリーンコンシューマー研究会

 

 今年11月5~6日、尾瀬ヶ原に近い群馬県片品村の(有)尾瀬ドーフを訪問しました。研究会のメンバーの一人が、同社にボラバイト(ボランティアの要素が混じったアルバイトという意味)に行っていたからです。

 

 11月5日。宿で出された(有)尾瀬ドーフ製の豆腐のおいしさにびっくり!同社の「ざる豆腐」に胡麻ドレッシングをかけたものだったのですが、「えっこれ豆腐なの?」と不思議に思った“豆腐を超えた豆腐”のおいしさでした。

 

 11月6日。(有)尾瀬ドーフの自営農場を訪問。山々に囲まれた、どこまでも広がる8町歩の畑。ここに植えられていた片品村特産の「大白大豆(おおじろだいず)」は、既に10月末に刈り取られていました。ところどころに、刈り取られた大豆の山ができています。(有)尾瀬ドーフのスタッフの方が、その山の一つに近付き、脱穀機を使って大豆の脱穀(さやの中から豆を取り出す)を始めました。黄色い丸々した「大白大豆」が、かごの中に溜まっていきます。

 

 (有)尾瀬ドーフは、昨年、この自営農場で12トンの「大白大豆」を収穫しました。栽培では農薬を使わず、群馬県の酪農場で作られた堆肥におからや米ぬかを混ぜた肥料を使っています。同社が、年間に使用する原料の大豆は約18トン。自営農場で賄えない分は、地元の農家約100軒に農薬不使用か低農薬で契約栽培してもらっているほか、北海道産の大豆も使っています。片品村特産の「大白大豆」は、豆腐原料としては最高級のおいしい大豆なので、来年は、「大白大豆100%」で豆腐を作る計画です。

 

 収穫した「大白大豆」は、(有)尾瀬ドーフの豆置き場に運んで、乾燥させます。施設の床一面に、黄色い大豆が所狭しと並べられていました。充分乾燥させた後、スタッフの人達が、炬燵に入りながら、何ヶ月もかけて、

傷んだ豆を目視で取り除く作業をするそうです。

 

 (有)尾瀬ドーフの豆腐は、片品村にある同社の製造・直売所で売られているほか、地元の人達に直接配達で届けられています。首都圏の高級料亭などにも直送されているそうです。現在、売られている豆腐は、「ざる豆腐」「生豆腐」「木綿豆腐」の3種類。木綿豆腐が1丁450円というと高いと思われるかもしれませんが、ここの1丁は1kgを超える重さで、固くて大きく、普通に売られている豆腐の3丁分ちょっとはありそうです。

 

 直売所で、おいしい!豆腐をいただきながら、(有)尾瀬ドーフの千明市旺社長の話を聞きました。生まれ育ったこの片品村で、地元の人達に支えられながら9年間、豆腐をつくってきた千明社長は、大白大豆をテーマにして、加工、体験、直売を通じて消費者と生産者が交流し、地元の人達の収入源にもなるテーマパークのような施設をつくりたい、と夢を語ってくれました。広い視野をもって本物を追求し続ける千明社長なら、きっとできる、と応援したい気持ちになりました。