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進化するスターバックス

1990年代後半、米国、英国、オーストラリアで、〝キャンペーン・フランケンバックス〞というボイコット運動が起こった。フランケンシュタインのようなスターバックスという意味であり、コーヒーの値下がりが何年も続き、生産者がとても生活できない金額にまで買い叩かれていた。スターバックスは、コーヒー生産者の人権と生活権を守れという運動である。何回もの交渉が行われ、2000年になってスターバックスは要望に応え、フェアトレード(公正貿易)コーヒーの販売を開始した。フェアトレード商品認証制度では、環境・労働、生産者の生活と社会が成り立つ価格などの基準設定がある。さらに、国際NPOコンサーベーション・インターナショナル(CI)と提携して、熱帯林を伐採せずその木陰で育てるというコーヒーの栽培(shade grown coffee: 生物多様性の配慮)やコーヒー生産者のコミュニティへの貢献活動に取り組むようになった。

2004年、スターバックスは取り組みを発展させ「C.A.F.Eプラクティス」とのコーヒー購買指針を設け、「品質管理」「社会的責任」「経済的な透明性」「環境面でのリーダーシップ」の基準で審査・承認されたサプライヤー(供給先)からの買い付けを増やしている。自己基準による自己評価ではあるが、その率は2009年に購買量の81%、13,600万kgとなっているという。

各店舗ではパンフレット2種「スターバックスのコーヒー豆ガイド」「スターバックスの地球への約束」でこの方針と活動をアピールしている。ほとんどの店で出すコーヒーがフェアトレード銘柄の日も月1回から原則3回に増やしている。販売もしているが、通常レジで注文すれば入れてくれる(390円)。マイボトルを持参すると20円引いてくれる。問題は、分別回収はしているが紙コップが多いこと。コーヒーの場合、カップの大きさで4種あるうち小さい方の2種のみがマグカップ対応可能である。

(文:緑川)