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映画に観る環境問題「地球にやさしい生活」

ゼロへの挑戦から得た〝できること〞

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ニューヨークのど真ん中マンハッタンに住む共働きの夫婦と子ども1人の一家(夫コリン・ビーヴァン、妻ミシェル・コンリン)。作家の夫が地球にやさしい生活をしようと言い出した。1年間実験してみようというのだ。雑誌編集者の妻は買い物中毒!。渋々だが説得されてスタート。その1年間を映像に記録したドキュメンタリーである。

ニューヨークタイムズやABCテレビなどで大きく報道され、ABDテレビなど各国のメディアも取り上げ脚光を浴びた。ごみは出さない、とミミズを入れた箱に生ごみを入れて堆肥にする。包装材はもとより、新しい商品は買わないようにする。コーヒーは飲まない、外食はしない。食べ物も青空市場で地場産を買う。レンタル菜園で野菜を栽培。車はやめて自転車にする。後輪は2輪で子どもを乗せる3輪車だ。さらに半年経って電気もやめることにした。テレビも見ない。毎日がキャンドルナイトである。洗濯機もやめてバスタブに水と洗剤を入れて衣類を足で踏んで洗う。子どもは面白そうに足踏みしている。妻も次第に本気なってきたが、職場から変人扱いされないかと気に病む。

1年の実験が終わってやれやれ。電気はやっぱりつけようということになる。生ごみも小バエが発生して大変だったのでやめる。自転車は結構快適だったので続けよう、買い物はこれからも少なくできる。

映画は、淡々と実践の模様を映し出す。日本のようなリサイクル・システムなどのない生活からの取り組みだ。理屈はあまり語られず、言葉は少ないが、「何をやるべきか」の方針を立てた上での実験であった。日本でよくある「出来ることをやりましょう」の寄せ集めでは社会のゴールは達成できない。何をやるべきかへの挑戦から、「できることを続けましょう」に落ち着く実践スタイルは納得できるのではないだろうか。

2009年 / 米国映画 / 上映時間92分(日本公開2011年11月)
監督:ローラ・ギャバート、ジャスティン・シャイン

(文:緑川)