大手メーカーで建てたトラブル克服記 (事例2) | グリーンコンシューマー研究会 WEB

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「ここまでできる家造り」
― 大手メーカーで建てたトラブル克服記 ―(事例2)

打ち合わせの時間を多く取る

 家造りにあたって心がけたことは、契約の前に打ち合わせの時間をできるだけ多くとることだった。十分過ぎるくらいの打ち合わせが、後々のトラブルを減らすことになる。

必ず文書で残す

 はじめは電話でのやりとりであったが、内容の行き違いが出てきたのでこちらからはファックスで、回答はすべて文書でもらった。

前例に屈しない

 我が家は立地条件で振動があるため(線路に隣接)、断熱材の取り付け方を通常のはさむやり方では振動で長い間にはずり落ちてくる可能性があった。メーカー(セキスイハウス)側では前例がないとのことだったが、特別に壁まわりや屋根はホッチキスを大きくしたようなもので、木に固定してもらった。

 電気の配線が集中する分電盤荷は多くの線が集まり、両手で持つのがやっとほどの太さの束になる。その線の束は相当な重量になるが、金属の柱に重量をあずけ、振動ですれあってしまう。長い間には漏電の心配が出てくることを心配して、一本一本の線にケーブルをつけてほしいと頼んだところ前例がないと難色を示していた。しかし諦めずに交渉した結果、建主さんの心情を思いやって…ということで、こちらの要求どおりになった。

 居間に吹き抜けを造ったため、電気器具をどのように設計すればよいか最初メーカー側に提案してもらった。電気メーカーに依頼したようで、白熱灯が多く、計算するとドライヤーと電子レンジなどを併用すると容量(アンペア)がオーバーするので、自ら照明器具専門のショールームへ出向き、省エネと寿命を考えて、ダウンライトなど出来るだけクリンプトン球(電球型蛍光灯)にした。当初の器具代は高いが寿命は約6倍で省エネ性に優れ、電力消費量も4分の1程度で済む。

 2か所あるトイレの換気扇の止まる音が大きいという問題が起こった。スイッチを切って5分後ぐらいにずれて止まるのでその音にびっくりする。この点をメーカー側に問い合わせたところ、「皆さんそうおっしゃるが、現時点ではこれ以上の製品はないので対応できない」との回答があった。それに対して「苦情があるのなら改良すべきで、企業努力が足りないのではないか」と申し入れた。その結果、改良した製品の第一号が出来たので取り替えるとのこと。今度は音が静かになった。メーカー側には「指摘していただいたお陰で、他の顧客にも対応でき本当に良かった」と感謝までされた。

毎日見に行く

 建築中はその近くに借り住まいしていたのでほとんど毎日のように家族の誰かが見に行った。そして気になるところがあれば家族で行ってカメラで撮っていた。現場の大工さんとしては写真を撮られるのはあまり良い気持ちはしなかっただろうが、建主としてはやはり「欠陥住宅」が気になるので、写真に残しておくことで不安な気持ちが少し和らぐように思ったのである(撮った写真を実際に使うことはなかった)。

 エアコンの室外機の台数と配置について疑問が生じた際には電気メーカーの営業マンがきて説明を受けた。結局問題自体は技術的に無理ということで解決はしなかったが、詳しい説明を受け納得することができた。

とにかく納得がいくまで説明を受ける

 家造りの過程で疑問などが次々と出てくるが、たとえ思いどおりに行かなくともきちんと説明を受け、納得することが大切である。なぜなら、さまざまな疑問をそのままにして、進めると、積もり積もってメーカーへの不信感につながるように思う。

このようにすべて疑問に思うこと、分からないこと、気づいたことなどはその都度我が家の「建築ノート」に書き止めておき、打ち合わせのとき質問したら一つ一つ対応してもらえた。

長続きする関係とはこういうこと、そして全員参加

こちらの様々な要望に対してメーカー側は最初は難色を示していたが、次第にこちらの熱意が伝わったようで、積極的に対応してくれるようになった。言いにくいこともあったが、後々不満が残ることは避けたかった。メーカーには感謝しているし、今も営業担当者とはいい関係が続いている。何よりも大切なことは、家族全員が積極的に家づくりに参加するということではないか。家族がずっと暮らす家なのだから。

(2003年4月 文責:矢野郁子)