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原則 5:化学物質による環境汚染と健康への影響の少ないものを選ぶ

化学物質自体の使用を減らすこと

化学物質はなんと7万種類も使われています。毎年500種類が合成されて増えています。さまざまな商品に使われ、有害性がある程度でも分かっているのはわずか数百種です。有害性の確認も必要ですが、最近では化学物質自体の使用を減らすことも課題になっています。
食品への化学物質使用は、農薬、化学肥料、食品添加物などです。農業の自然循環を守り、農薬や化学肥料などを削減した有機JAS法の規格による「有機」認証マークの農産品や加工食品が出回り始めています。欧州ではイタリアの6.5%をはじめ数%。日本はまだわずか0.1%以下の普及率ですが、確実に増えています。しかし、登録認定機関の信頼性などの問題点もあります。

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有機JASマーク(下段に登録認定機関名が入ります)

有機食品のキーワードは「土」

化学的に合成された農薬や化学肥料の使用は、人の健康への影響だけではなく、土を劣化させます。つまり、土の中の生物多様性を減少させ、虫や微生物がともに住む自然循環の環境を壊します。土は生きているものなのです。農薬の使用を止めると土の生きる力の弱い間は作物は虫食いだらけになるでしょう。土を蘇らすのか、際限のない農薬使用を続けるのかが課題です。

栄養価の違いも大きい

有機農産物100g当たりに含まれる総ビタミンC量と従来型の野菜のそれとを比較した調査結果では、有機のものが大根では2倍、小松菜では2.5倍も高いです。栄養を作り出す能力は虫や微生物の土中生物にあります。ただ、同じ有機のものでも開きがあります。有機農産物の成否は、単に販売肥料に頼る農法ではなく、多くの土中生物が住み着くような土づくりをどうするかにかかっています。
もちろん化学物質の使用は食品ばかりではありません。建材や家具のホルムアルデヒド放出問題などへの規制がまだ不十分ではありますが、関心が強まり、家電製品への無鉛はんだ使用などの有害物質削減への企業の自主的な取り組みが進められていることにも注目したいところです。